『食育』と『人との関り』を育む八代市立 鏡保育園のご紹介!八農とのコミュニケーションも

現在、八代市には認定を受けている公私立保育園・幼稚園が約60カ所存在します。

そんな保育園・幼稚園さんに1159pmは、2ヵ月1回程度、許可を得た園にチラシの配布をお願いしており、ご協力いただいているので、私たちの方でも「なにか恩返しができないか?」と考え、「ご協力いただいている保育園・幼稚園の紹介をしよう!」と企画しました!

この企画第一弾となったのが鏡町鏡村にある「八代市立 鏡保育園」のご紹介!

鏡保育園には、保育士の先生だけではなく、看護師や管理栄養士など専門の先生が在中していたり、近隣の八代農業高校との交流、園児が主体となって年間を通し野菜を栽培行うなど、通例行事以外にも様々な取り組みに精力的な保育園です。

それでは、『食育』と『人との関り』を育む八代市立 鏡保育園を詳しくご紹介してまいります!

目次

八代市立 鏡保育園の簡単な歴史

鏡保育園は昭和26年に現在の鏡小学校の前に設立されました。

そこから時を経て、平成6年に今の場所に広々とした校舎の立て直しとなったそうです。

保育方針

保護者との連携を密にしながら、一人一人の子どもを大切にし、健康で安全な発達を見通した適切な環境を整え、養護と教育が一体となって、豊かな人間性を持った子どもの育成に努める。

保育内容

一人一人の子どもが、現在を最もよく生き、望ましい未来をつくり出す力の基礎を培うことを保育目標にし、養護の目標と教育の目標を定め、目標達成のために保育指針に沿って保育している。

年間行事計画

4月入園・進級式 家庭訪問 健康診断 見知り遠足 保育園後援会総会
5月こどもの日の集い 鋳物苗植え 体育教室 ありがとうの日 田植えごっこ
6月 歯科検診 食育教室(八代農業高校)
7月プール開き 七夕会 夏祭り 朝おやつスープ(継続中)
8月
9月運動会総練習 運動会
10月健康診断 体育教室 ごま収穫・ごまふりかけ作り
11月遠足 卒園記念撮影 未満児発表会 八農生とのボランティア活動
12月以上児発表会 体育教室 クリスマス会
1月初詣 かるた会 就学時交通教室 保育参観(家庭教育学級)
2月豆まき なわとび会
3月ひな祭り会 お別れ遠足 お別れ会 卒園式
毎月誕生会 交通指導 非常訓練 身体測定

ここが凄い!鏡保育園の取り組み

年間を通して季節の野菜を栽培する「みるみるガーデン」

鏡保育園では、年間を通して園児たちが季節の野菜を種から植えて栽培する「みるみるガーデン」があります。

これまで大根、レタス、ブロッコリー、ピーマン、きゅうり、ゴーヤ、オクラなどといった、たくさんの種類の野菜たちを育て、それを収穫し、管理栄養士の先生に子どもたち自らが持っていき、調理してもらって食べるという栽培から食までのプロセスを経験することができます。

この「みるみるガーデン」には『みるみる育つ』『見る』という2つの意味合いが込められており、園児たちも自分たちで育てた体に良い野菜を食べて成長する楽しみや野菜の成長過程を見ながら子どもたちもいろんな経験を積んで育っていくという非常に素晴らしいコンセプトとなっております。

管理栄養士の先生も子どもたちが野菜を嫌いにならないように工夫して調理しているそうで、特にゴーヤを薄く切って揚げ、カレーパウダーかけたをゴーヤチップスは苦みもなく園児から大人気だとおっしゃられていました!

また、収穫した野菜をスティックにして、ディップするソースにも野菜を混ぜ込んでダブル野菜を摂取できるディップソースも人気が高く、ソースの色も野菜に応じて色が変わるので園児も楽しみながら食べているそうです。

収穫したごまで作るふりかけ作り

毎年10月頃に収穫されるごまと市販のいりこを園児たちが子ども用のすり鉢を使ってふりかけを作ります。

すり鉢で擦るという作業自体あまりないので、園児も楽しみながらふりかけを作っているそうで、同時期に採れた野菜を追加したり、その年によっていろいろな味のふりかけができあがり、それを給食で食べているので完食する園児もかなり増えてきているとのことでした!

「目で見て、香りを嗅いで、味わう」という一連の体験も普通では絶対にできないことだと思います。

八代農業高校との交流

鏡保育園は、ほぼ隣の八代農業高校と様々な交流があります。

まずは、八農の先生を招いて園児たちが取り組んでいる「田植えごっこ」。

鏡保育園の職員さんのご実家から分けていただいた苗を肥料袋に植えるところから収穫までを園児たちが行い、収穫の際には足踏み脱穀機を使用したりと普段では絶対に経験することができない田植えの経験ができます。

また、八農の先生が複数名で指導したり、苗の途中経過を見に来てくれアドバイスをしてくれたりと長い期間をかけて農業やコミュニケーションを育むことができます。

その他にも、お散歩で八農生が実際に育てている農園を見学したり、生徒さんたちとのゴミ拾いボランティア活動、福祉家庭科の保育の一環でパネルシアターを保育園で開催するなど多くのタイアップイベントがあります!

なかには、「保育士を目指そうかな?」という八農生が「保育士になりたい!」に変わった方もいらっしゃるそうで、お互いにメリットしかないとおっしゃられていました。

八代公立保育園全体で取り組んでいる『食育』

今年度から10ある公立保育園の研究テーマとなった『食育』。それぞれの公立保育園で取り組まれています。

そんな中、鏡保育園が取り組んでいるのが未満児の10時のおやつにしている『”出汁”を使ったスープ』。

出汁を取るためには昆布、カツオ、いりこを使用するのでミネラルが豊富に含まれており、タンパク質を補うために豆乳を追加したり、園で採れた野菜を入れ、栄養バランスを調整したりといろんな工夫がなされています。

先程もご紹介していますが、未満児以上でも園で育てている野菜を子どもたちが選んで内容に近いものを管理栄養士の先生がお昼やおやつに調理しているので、全体を見ても『食育』に力を注がれているのがわかりますね。

現代の食に関する課題として、三角食いができない子どもの増加、間食やファストフードに走りがち、エネルギーは採れているがミネラルやビタミンがとれていないという課題が浮き彫りになり、この事態を「新型の栄養失調」といわれてる中で食育に取り組むことは素晴らしいと思います!

鏡保育園の想い

園長の江嶋薫先生

鏡保育園の園長先生をされている江嶋さん。

鏡保育園の特徴をお聞きしたところ、一言で表すなら「とてもあったかいところ」だそうです。

当たり前ではありますが、園児だけではなく教員も含め、一人一人の人権を尊重するというところを普段から皆が心がけ、通常保育も『こどもたちの心を大切にしたい!』という気持ちで職員一同で愛情を込めて接しているからこそ、あったかい場所になるのだと思います。

また、「コロナという時代背景で人との関りが減ってしまったからこそ、保育園のたくさんの行事を通して音楽にしても、食事にしても、運動にしても『人と関わる楽しさ』を園児にも学んでもらいたい、そして人を思いやれる子になってもらいたい。」とおっしゃられていました。

食育に関しても、「最終的にいろんな経験をしていろんなものを食べ、薬みたいにすぐ効くものではないが、一人で生活するようになった時にこの経験を活かし、食を選択する力を養って欲しいという想いを込め取り組んでいる。」と園児が大人になった時の健康まで見据えて食育に取り組まれています!

保育園の決められた年間行事だけではなく、園児たちにいろんな経験のをさせるために数多くのイベントが企画されていましたね。

子どもの時の経験は大人になっても色濃く覚えていることが多いので、非常に価値のある時間を過ごせるののではないかと思います!

八代市立 鏡保育園アクセス

住所八代市鏡町鏡村190−4
TEL 0965-52-0453
募集定員120名
ウェブサイトhttp://attaka.city.yatsushiro.kumamoto.jp/shisetu/shisetu-609
駐車場あり
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